平成25年度 君津商工会議所
元気企業選定理由概略


 総評
 当事業は、会員企業の先進的な取り組みや、他社の模範となるような取り組みを評価し、認定企業の良さを広く情報発信することにより、他の会員企業の経営改善等への積極的な取り組み意識を喚起し、地域経済の活性化や雇用の確保を図ることを目的としている。また、工業部会からの企画・提案され推進されている事業であり、本年度で5回目を迎えたところである。本認定制度の有効期限は4年間となっており、今回は第1回目の認定企業がはじめて更新される年度でもあった。そのような中、6社の認定企業が再認定となった。また、本年度、新たに選定された企業も4社となり、いずれも昨年度の応募企業に負けず劣らず、独自の視点や技術を有した事業所から応募いただいているところである。個別の選定理由については以下のとおりである。


 選考理由
共通の選考理由は以下のとおりである。
@ 当事業の趣旨を理解し、地域経済の活性化に寄与していること。
A 認定期間中(選考より4年間)、事業の継続性があると認められること。
B 詳細は個別選考理由で述べるが、各企業ともに独自の視点・技術を有していること。 


       

  個別選考理由 (順不同)
 和蔵酒造株式会社 
 選定企業は、明治7年(1874年)創業の地域に根差した酒蔵である。近年、原本家と池田酒店が統合し「和蔵酒造」となり焼酎造りにも力を入れ始めている。中でも、千葉県内で収穫された紅あずまで醸した芋焼酎で、「あずま小町」「善次郎」などが人気商品となっている。また、ゆず酒等の地域の特産素材を活用したリキュールも製造しており、地域活性化にも貢献している。全国新酒鑑評会などでも高い評価を受ける品質のよい酒造りをしており、酒造りを通じて長年地域の活性化等に寄与してきた経営姿勢が高く評価された。


       
 株式会社 協立工業
 選定企業は、管工事・鋼構造物工事業をメイン行っている事業所であるが、ゼネコンとプラントメーカーを組み合わせた小規模オールマイティーな建設会社となることをモットーに運営している事業所である。地元大手企業との取引が多いが、大規模工事の際の工事管理(安全・品質・工程・原価)が大手建設会社と違い、末端までを考えた細かい管理ができることを強みとしており、中小企業の生き残りのモデルとなるような運営を行っている。また、幅広い分野に対応できる技術力や、時代のニーズにあった技術者を養成し、人材を大事にしている企業姿勢等について高く評価された。

 株式会社 光榮創建
 選定企業は、構内機械整備・メンテンナンス業を行っている事業所である。365日24時間の緊急対応を行っている事業所であるが、機械仕上げに関しては絶対の自信をもっている。プラント工事・メンテナンスの重要な技能である「仕上げ」のレベルアップと裾野の拡大、そして後継者への技能伝承等を目的に、大手取引先企業が開催している仕上げ技能競技大会の東日本の部において優勝をしている実績もある。

 有限会社 山口商店
 選定企業は、久留里のお米の美味しさを伝えたいという想いを強く持って、創業以来、地域のお米を販売している事業者である。当エリアも高齢化が進み、事業承継等が課題になっているエリアであるが、現在の代表者は10年程度前に20代の若さで当事業所を承継し、インターネットによる米穀販売に活路を見出し、現在の事業を支えている。農家との強いネットワークを保有している強みを活かし出荷直前に集荷し、検査一等米のみを使用したうえで、さらに発送当日に精米する等、徹底した品質へのこだわりを貫いている。このように、決して立地上有利とはいえない環境のもとでも、地域や自社の強みを積極的にとらえ事業展開を行っていった経営姿勢が高く評価された。




 継続認定企業における認定理由
 継続を希望された認定企業は、千葉オイレッシュ株式会社、手打ちそば茶屋九拾九坊、かさりんご、ざっか屋M2(エムエム)、サンコーユニット株式会社、株式会社広田鉄工所の6社であった。継続を希望する認定企業については、既に選定される理由が明らかになっているため、今後の事業の継続性を中心に審議され、全て問題ないと判断された。また、第1回目の認定企業はリーマンショック後すぐの厳しい時期の認定で、さらに期間中には東日本大震災もあるなど厳しい経営環境の4年間であった。継続しているだけでも評価に値するこの期間において、どの事業者においても前回認定されてから経営の品質を維持もしくは向上させるための企業努力を怠らない経営姿勢が高く評価された。